椎葉、地鶏くっちゃおツー
著作・製作 Kuboさん  Kuboさんってどんな人?
2001年10月6〜8日 快晴→小雨


10・6広島〜行橋

ツーリングの朝は特に早く眼が覚める。
出発予定はAM8:20なのに、AM5には眼が覚めた。

犬の散歩、ツーリングの準備を済ませ、予定どうり出発。
AM9に中国道吉和ICで広島のトピで知りあったBryans氏と初顔合わせ。
日帰り予定の彼と山口、平尾台を走るつもり。

美祢ICで下り、R316を青海島方面へ。
目の前の二台のダンプもいつしかいなくなり、大ヶ峠トンネルを抜け秋景色の始まりの中を日本海側へ快調に下る。

ふと見ると左側の路肩のススキの中にはパイプ椅子に座って秋景色を堪能しているおじさんもいる・・・
わけないだろうがあ!あ〜!やっぱりねえ。

世の中、こんなシステムが存在することをコロリとわすれていた。

16Km/hオーバー。

優良運転者割引と二輪車割引がついて、
しめて九千円也。


世の物価水準からみて一万数千円を覚悟していた私はホッと安堵。
久しぶりに捕まっちゃったなあ。十年ぶりぐらいか。

先に捕まっていた広島ナンバーのおじいさんはくどくどと抵抗していて、私にも運が悪かった、
もっと文句言わんといかんと同調を求めるが、私はそうは思わんのよねえ。

職業柄、常日頃交通事故のひどさを見ている私は

「おまわりさん、捕まえてくれて本当にありがとう。
事故無く我が家が平穏に暮らせるのはみんなおまわりさんのおかげです。」
と涙流して思うのである。

いや無理してでもそう思わんと先がおもしろくないのである。

でも本音じゃ九千円痛〜い。


特別国税徴収課のみなさんです。



記念写真を撮り、まだごねている往生際の悪いじいさんより一足先に出発。

時間が押しているので角島のみ寄る。

風が強く、前回訪れたときより尚一層海がきれいだ。

R191を下関、門司港へと向かう。時間無く少し焦り気味。
はじめて通る関門トンネルへ突入するも、海の下の県境で渋滞ストップ。
空気悪〜う。排ガス大充満。
バイクで通るところじゃないです。

門司港レトロでは昼食のラーメンをかっ食らい、バイクでぐるりと走ったのみで、門司ICから小倉南ICまで走る。

hanajin氏らとの約束時間PM2:30にぎりぎりセーフ。

小倉南ICにはhanajin,KAW,Happyさん諸氏、
そしてはじめての「姫」ことKeyanお嬢さん(ちょっと無理があることがのちに判明・・・)のお出迎え。

申し訳ないことっす。皆で平尾台まで走り、歓談、記念写真等。


特別国税徴収課の方が!!!いやいや、レプリカですよ。





PM4 Bryans氏一人広島への帰途につき、私は北九州組とhanajinsi氏宅へ。
ここでも歓談後、自分のバイクを見ると右のパニアケース(サイドバッグ)に白い擦り傷が・・・。

ヤバイ!何か擦ってる。

何かって車に決まってるだろうがあ。!

下関市内であせってすり抜けしたもんなあ。
あ〜!今頃指名手配されてないだろうかあ。少し心配。

昼の部終わり、夜の部はhanajin氏行き付けの苅田のお店で飲み食い。
最後は明日ツーリングに同行されるマスター氏のショットバーへ。

そのマスター氏今時めずらしいほどの丁重さと細かい心配りの方とお見受けした。
がさつな私と正反対。

PM11切り上げる。今晩はhanajin氏の別宅ヘ泊めていただく。
(ここではっきり言っときますが、愛人宅という意味じゃないです!hanajin氏はそんな方ではありません!
新旧二つの家の旧宅という表現が正しい。)

さて明朝も早い。
シャワーを浴びて、ヒゲ剃ってと・・・さてさてここを捻るとお湯が出ると・・
・お湯を浴びるがまだぬるい。

どれどれもっと捻るとするか・・・
だんだんお湯が冷たくなってくるが・・・?。

ヤバッ!ガスの元栓閉められてるう。
助け呼ぼうにもhanajin氏は新宅。

まあ仕方ない、酔っぱらいは体中の感覚が麻痺してるのか少々冷たく感じるが難なくシャンプー、ヒゲ剃りして就寝。

明日も早く起きて走り回るぞう。



10・7行橋〜椎葉

AM6には眼が覚めたぞう。

もし早く眼が覚めたらhanajin、マスター両氏とは別行動を取らせていただき、一人杵築を観光して、別府、やまなみを経由してらくだ山で合流させてもらうことに決めていた。

AM7、hanajin家の守り犬のハナに見送られ一人お先に出発。


忠犬ハナ



朝早いR10はバイパスもあるので速いペースで走れ、AM8:20には杵築着。

武家屋敷やあの有名な石畳の坂なぞを観光。

その坂の下の古い味噌屋の写真を撮ろうとしてたら、迂闊にもデジカメを落としてしまう。
中から電池がポロリと飛び出したのを見た時はドキッ。
これでこのツーリングの写真撮影も終わりかと思ったが、カメラに傷はついたものの電池を入れてみると無事に動き、ホッと一安心。

AM9杵築出発。一路阿蘇へ。

湯布院では岩下コレクションが道路沿いに建っているのに気付いたが、時間が無いので今回はパス。
次回にとっとこう。

三連休のやまなみは車が多く40Km/hの流れ。
牧ノ戸でAM11になってしまい、AM11:30らくだ山での合流は間に合いそうもない。

ならばPM0:30高千穂峡での合流に間に合わそう。

JHの高速地図を老眼で目を凝らして見ると、阿蘇外輪山の中に入らず、産山村、波野村を抜け五ヶ所高原という所を抜けると真直南下して高千穂へ行けるようだ。

でもこれが間違いの元。
「急がば回れ」の教訓を思い知ることになろうとは・・・。

産山村の町道か農道に迷い込んだ私は方向感覚も無くなり、ぐるぐる、がむしゃらに走り回るのみ。

交差点では停まって地図を見て、数少ない地元の人に尋ね、地元ライダーにも尋ねる。
しかしどう走っても全てが一の宮へ向かう道になる。

この道は一体全体どうなっちょるんだい!?

素直に一の宮へ出ればいいものを、臍を曲げた私は意地になって逆へ向かう。

絶体阿蘇外輪山の中には入らんぞうと・・・。

少しずつ南下して波野村へ入ったが、ここでも大迷い。

叉外輪山を下っていたのに気づきUターン。

休憩中の30台位の地元バイク集団に道を尋ね、消防分団でも尋ね、30分も田舎道を走り回り、やっと大きな道の交差点へ出たら、
さっきの30台バイク集団が目の前をドドドドッ〜ウと走り去る。

どうなっちょるんじゃい!?


かっこよく写ってますが、実は迷子中(^_^;

そんなこんなで一時間以上遅れで高千穂峡着。


皆を捜すも見つからない。

すでに去ったか?念の為と奥の食堂を覗くと、見慣れた靴が。

やっと追いついたあ。

しかしすでに食事を終えている。腹減ってるが飯抜きだあ。

初対面のt氏と美人のsugaki嬢もおられる。



定番ですが、高千穂峡

皆で国見が丘へ寄った後、一路椎葉へ向かう。
この道中、速さと曲撮りで有名なt氏の対向車線走りの片手運転、片手写真撮りの妙技を見る。
t氏とは椎葉村入り口で別れ、我々は鶴富屋敷見学の後、PM5:30宿の二鶴旅館に入る。

ここがお世話になる旅館です。


風呂でさっぱりした後、PM6:30より夕食。

居並ぶは北九州からのhanajin、マスターの両氏、
福岡からのVAN、Akutaの両氏、宮崎からのsugaki嬢と前日sugaki嬢に用心棒として捕まった全国放浪中の春日部のライダー吉田君、
そして広島からのkubo、計七名。

ここの夕食、値段の割りに品数多く良かったです。
それにすぐ後片づけに来ないので焼酎飲んで、いつまでもぐだぐだ出来る。
ぐだぐだの内容はアフガン問題から最近の女子高生の生態までと幅広く多岐にわたった。

VAN氏と私が関心のあるビッグスクーターの話に及ぶと、スクーターのお嫌いなトピ主hanajin様より「スクーターに浮気する者は耶馬溪MC倶楽部より破門じゃあ!」のお達っしあり。

「ヒエッ〜!私共が悪うございましたあ。一生、左手でコキコキ、左足でカチャカチャ、右足でフミフミいたしますから、どうかお許し下せえまし〜っ!」

そんなこんなでPM10まで。

hanajin、VAN両氏と吉田君は二次会へ出かけて行ったが、残りの者は爆睡。
さて明日はどうなることやら。




10・8椎葉〜広島



雨の音で目覚める。
あ〜!予報どうり雨かあ〜。

明日の天気回復も望めない。
今晩天草に宿泊しても、明日の島原は楽しくなかろう。

具雑煮と寒ざらしを食べたかったし、様相も変った普賢岳も観ておきたかったんだが・・・。
叉チャンスはあるさ。

今日中に広島へ帰ろう。
天草の宿にキャンセルの電話をいれなきゃ。
携帯を持たない(使い方も知らない)私は公衆電話を探し求めて、雨の中、村役場へ。

携帯もツーリングマップルも持たない私のツーリングは人に言わすと不便で頼り無いものかもしれない。

しかしこれはこれで邪魔も入らず気楽なもので、一人道に迷い、一人決断し走り抜く真のソロツーリングと言えないだろうか。

これからも持つことはないだろう。

さて雨の椎葉林道越えはどうしようか。
とりあえず朝食でも食べながら皆で相談しよう。皆ぞろぞろと食卓につくが、あれ!なんか一人多くない!?

見るとsatoh氏がいつのまにかちゃっかりと座っている。

今朝早くGUZZIで出ようとしたが雨が降り出したので車で来たとか。
二時間半もかけて・・・ご苦労様です。

結局、危ないし景色は何も見えんだろうからと椎葉林道越えは中止。
Uターンしてらくだ山の地鶏を食べることに方針変更。

気がかりは峠の向こうに来るかもしれないmichiさんのこと。
気合入っとったもんなあ。

でも連絡ないし・・・。

AM9出発し、まず上椎葉ダムで記念写真。

satoh氏と別れ、我々は高森のらくだ山へ。


雨の上椎葉ダム・・・遭難者の面々・・・・




着いたのはAM11過ぎだったが、運良くすぐに座れた。どさっ!と地鶏が運ばれてきたが量が多い。
ついさっき朝飯食ったばかりだから絶対残ると皆言ったが、なんのなんの全部たいらげました。

地鶏も終わろうとしてた頃、hanajin氏が「あれっ!?」と声をあげる。

外を見るとTAKA氏が立っている。

家族サービスで来たようだが、彼も見慣れたバイクが並んでいるのを見てびっくりしたろう。
こんな所で会うとは奇遇。


煙のむこうからTAKA2登場!
ここからsugakiさんと吉田君は宮崎へ帰る。
残つた野郎五人は時に小雨の降る中、ミルクロードから筋湯温泉を抜け玖珠ICへとぶっ飛ばす。
ここから福岡組二人が高速へ乗り、残る三名は野峠越えで行橋を目指す。

野峠は裏庭のhanajin氏がトップで883のアクセルを捻り、私が続き、トリはマスター氏。

マスター氏、あの重くて重心が高そうでパワーが有り余ってそうなBig-1でタイトな山道をついてくるよ。
私には無理です。下りでタイヤを滑らせヒヤリ。

PM5行橋のR10バイパス着。hanajin、マスター両氏と別れここからは一人広島を目指す。

PM5:30小倉東ICより高速道へ。坦々と走るのみ。

PM5:45関門橋を渡り九州にさよなら。次はいつか?山口JCTが近づく。

右、左どっち?暗くなって雨が降り出したらライトひとつで真暗の中国道へ入るのは危なかろう。
ここは車の後ろに付いて先導さすのが安全と山陽道を選択。

山陽道ではツーリング帰りの広島ナンバーのK100RSと抜きつ抜かれつで走る。

下松SAで一緒になったので、ここはひとつ「どこへ行ってきましたか?」くらいの挨拶をせんといかんだろうとライダーの青年に声かけたら、向こうから「もみの木(森林公園)で会った・・・」と返ってきた。
そうだ!すっかり顔は忘れていたが、今年の春会った亡き父の形見のK100RSに乗り始めた好青年だ(以前耶馬溪MCのトピに書きこんだ話)。
これまた奇遇。

彼は佐多岬まで走り、今日は阿蘇からとか。
インターネットしてるなら書きこんでよと別れる。

PM8広島ICを降り、PM8:20自宅着。

犬は喜んでペロペロ顔舐めて迎えてくれたが、人間の家族は無反応。
世の中こんなもんよ。

総括
10・6(晴)広島〜角島〜行橋 373Km走
10・7(曇)行橋〜杵築〜やまなみ〜椎葉 327Km走
10・8(曇一時小雨)椎葉〜阿蘇〜北九州〜広島 484Km

走全走行距離 1184Km天草、島原はキャンセルして正解だった。
当日はどしゃ降りの雨だったとか。
次の機会(来年三月)に椎葉林道も天草、島原もリベンジしよう。

すでに1万Km走行したタイヤは溝無し状態。
交換は冬のボーナスまでお預けなので、ちと早いが広島の熊は冬眠させていただきます。
ではまた来年、春が訪れたら・・・。