秋雨の顛末16(行かずの国東ツーレポ)
著作・製作 Hanajinさん  Hanajinさんってどんな人?



どんよりとした重たい雲が、空を覆い始めた。
明日の国東ツーは無理だと空が言い渡している。
分かった、分かったと恨み言を言いたくなる。それならそれ以上の楽しさを我々が楽しめばいいのだ。

VANさんは一人、車でこちらに向かっているとのこと。
kittyさんとakutaさんはkittyさんの車。dosetuさんはIさんを乗せてくる。TAKAさんはバイクで来る。

一番心配なのは誰か、言うまでもない。おまけに昨夜から体が衰弱している。
と思っていたら、BBQ会場の下の道から真っ先に表れた。
「へっへへっ、カーナビのおかげですよ」VANさんだ。

そんな文明の利器を車に付けているとは知らなかった。
どこかに人間に付けられるナビを売っていないものだろうか。

そのうちにdosetuさんとIさん、kittyさんとakutaさんもやってきた。ビールで乾杯。
賑やかになる。
初めて参加したpapaさんもすぐに溶け込んで違和感がない。
これがバイク乗りの素晴らしさだ。こうやって仲間がどんどん広がる。

人生の価値というのはお金ではない、とよく言う。
では何があなたにとっての最高の価値あるものですか?と聞かれるたら、何と答えるか。
私は「どれくらい老後に一緒に遊べる友達を作るかだ」と答えるだろう。

名誉や金でなく、いつ行っても歓迎してくれる友人、何かを頼み、頼まれる友人こそが最大の財産だと思う。
人生は友だち作りの競争だ。

今年は本当にたくさんの友だちが出来た。
こうやって集まってくれる、年の差など関係ない友だちを最高の財産として蓄えていけば、人生は豊かになっていくだろう。
何をするにしても友達を作ることから始めていけばきっと成功するだろう。

そんなことを思いながら最高に旨い酒を飲んでいる。


TAKAさんがまだ届かない。携帯で連絡を取る。
どうも行き過ぎているようだ。夜道は分からない。しかし待つしかない。
曲がり角の目印を教える。一度そこを通り過ぎているようだ。


下の道を見ていると、やがてバイクの光が見えた。真打の登場だ。

座が一段と賑やかになる。遅れた言い訳やつっこみ。
それぞれの個性の中で最も面白いところを発揮できるから、メンバーの誰もが楽しいのだろう。

しんちゃんが「ジパング・ツーリング」を取り出して、皆に見せている。
なんと、しんちゃんが加曾利さんと写っている写真が掲載されている。
北海道の熊の湯。偶然そこで会ったらしい。しばらくそのことに話題が移る。


続く・・・