秋雨の顛末17(行かずの国東ツーレポ) 賀曽利さんといえば、日本のみならず世界中を走り回っているライダーとしてバイク乗りなら知らない人はいないだろう。 いま「ジパングツーリング」で離島シリーズを掲載している。また他にもたくさんのレポートや本を書いている。 「中年ライダーのすすめ」という本(中公新書)を読んだ。あの楽しそうな笑顔の陰にも挫折が潜んでいることをその本で知った。 賀曽利さんの最も良いところはバイクを大事にするということ。suzukiの50ccのオフで日本や世界を巡っている。 「身の丈を知る」ということを教えられるような気がする。また自由に生きることのすばらしさも。 偶然とはいえ、しんちゃんは幸運だった。自分だったら何を話しただろうと思う。 dousetuさんも本を取りだした。「Out Rider」の温泉特集号。その写真の中にdousetuさんが載っているという。 「ここ、ここ」という説明に一同のぞき込む。 6センチ四方くらいの写真に露天の湯船が写っている。 「これ!これ!」とdousetuさんが指さす。人物は5ミリくらいだ。 いくら顔を近づけても誰か分からない。 「みんなは分からなくても、写された僕は分かるんです」という説明。 なるほどそうだ。その通りだろう。 そんなこんなで夜は更けていく。マスターとの約束の時間が近づいてきた。 タクシーに分乗して苅田へ急ぐ。 マスターの店は苅田の繁華街のちょっと引っ込んだ所にある。「文明開花」という名前だ。 「開化」でなく「開花」というのがいい。 カラオケなどはない。ただ座って静かな音楽を聴きながら酒を飲む 。私が行くとマスターとバイクの話ばかり。そのつながりで何人かのバイク仲間が出来た。 椎葉ツーが初めて一緒に一泊で行ったツーリング。日帰りは何度も一緒に行ったが。 マスターは椎葉には一睡もせずに参加した。人当たりはいいし、まだ20代に見える若さだが、頑固なところもある。 酒は一滴も飲まない。 「自分が飲んでいたら店をつぶしますから」という。だからいつでもコーヒーを沸かしている。 希望者にはただで飲ませてくれる。 今夜は我々のおかげでいつもの雰囲気はない。どこへいっても賑やかなのが我々だ。 先客に申し訳なくも思いながら、話は止まらない。4〜5人の客がいたが、早々に立ち去った。(あとから聞くと警察署の刑事さんたちだった) 今夜は珍しく客が多い。(我々を除いて)まあこんな日もないとマスターもやっていけない。 椎葉ツーで一緒に行った面々がマスターに挨拶する。蝶ネクタイのマスターが会釈を返すが、こちらに来てゆっくり話す暇もないようだ。 いつの間にか11時を過ぎた。 カラオケに行くことにする。私の知り合いの店に電話する。 ボックスに陣取って歌い始める。みんなうまい。初参加のpapaさんは特にうまく聞こえたのは私だけだろうか?鍛えている。お金がかかっている。 そのうちに奇妙な雰囲気が・・。(以下、略) 家に帰り着いたのは・・。何時でした? それぞれに部屋を選んでもらい、そのあと座敷にみんな集まって、残りのビールとおつまみにけーやんが差し入れてくれたケーキ。 妙な取り合わせでも話は弾む。 papaさんは明日早いからと言ってバイクを出しやすい所に移動してカバーを掛ける。なんと、本当に4時に出発したのでした。 ひとしきり話は弾むがもう寝なければならない。雨は降り続いている。 国東行きは不可能だと雨が言っている。 続く・・・ |