秋雨の顛末5(行かずの国東ツーレポ) 「くにさき牧場」は海際にある。目の前が海だ。 ここはマスターとふらりと寄った店。 何の期待もしていないときにおいしいものに巡り会う喜びを味わわせてくれた。 名のとおり、牛肉主体の料理を食べさせる。 ちらっと狂牛病のことが頭を掠めるが、豊後牛まで冒されてはいまいと多寡を括る。 「くにさき牧場」の位置を確かめて、大分空港方面へ引き返す。 海沿いの道は気持ちがいい。 武蔵町の「みなと」という信号際にあるローソンに寄って、ホットの缶コーヒーを買う。 そこから右折して港へ向かう。 年老いた釣り人が秋の長閑な港内に投げ釣りの竿を置いたまま足を投げ出して魚信を待っている。 おにぎりを食べながらしばらく眺める。 一匹釣り上げた。 近寄って魚種を確認する。 鯔だった。 こんなふうに老後を過ごすことが私の夢だ。 20年後の自分の姿と重ね合わせる。 武蔵町の信号にはお茶目な名前が付いている。 オレンジロードの入り口は「おれんじ君」だ。 少しほっとする。 そこを右折。初めての道。 今まで海際は何度も通った。 時間短縮のため、今回はここを通ってみようと計画している。 続く・・・ |